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桜井政博氏と岩田聡氏のスマブラトークを読む-後編2013年10月12日配信

時代は変わった

永田 これだけ有名なキャラを使うというのは覚悟がいったんじゃないですか。
桜井 そうですね。
岩田 キャラゲーに誤解されかねないし。
永田 あと、「マリオがピカチュウを殴るのは嫌だ」とか……。

今はピカチュウがマリオを殴って蹴るようになりましたね。
まあこれは任天堂のキャラ同士で殴り合うのはちょっと……って話ですけど。
自社のキャラクターに無茶をさせることについては

永田 僕らはマリオやリンクとゲームの中で接してきたわけだから、
彼らは特定の物語ではなくてゲームを背負ってるんだと思うんですよ。
だから、多少ムリなことしても、そのゲームがおもしろいなら、
それはひっくるめてマリオでありリンクであると。 
岩田 でも、マリオはこういうことしちゃいけないんだって感じに。
永田 そう。もちろん、そのキャラクターを強く愛する人がそこに守るべき美学を感じてしまうというのもわかるんですけど。
桜井 HAL研が作ったってこともあるんでしょうね。宮本さんが作ってたらまた違うと思うんだけど。
永田 実際、宮本さんの反応としてはどうだったんですか?
岩田 いや、「ちゃんとキャラクターは再現されてるし、おもしろいからオーケー」って感じでしたよ。

発売当時は、殴る蹴るの乱闘をする絵面が凄くて、あんまり売れないんじゃないかって話もあったらしいですね。
プレイしてみると、軽快な操作と爽快なバトルが楽しくて、キャラ崩壊してるとは思いませんでした。
しかし、あまりに無茶をさせた二次創作をすると……。

サムスのジャンプがフワフワしてる理由

桜井 見た目やキャラクターの持ち味にはかなりこだわりましたよ。
サムスのフワッとしたジャンプとか。
リンクの動きはディスクシステムの『リンクの冒険』のころの動きを参考にしたりして。

高い再現度を目指した結果、サムスのゆったりしたジャンプが出来上がった。
あのジャンプ、サムス使いには評判よくなさそうだけど、どうなんだろう。
上空から地面に降りたい時の遅さ具合がね。


けれど、あのフワフワした仕様だからこそ、サムスは結果を残しやすい面があると見てるんですが、その話はまたの機会に。

キャラクターの悪口を言ってみよう

永田 最近うちの編集部で相手のキャラを罵り合いながらやるのが流行ってて(笑)。
サムスに向かって、「てめえなんか、いまの子供は知らないっつーの!」。

私の周りではファルコンの知名度が低かったですね。
でもやたら足が速いから人気だった。そして「F-ZERO」のレーサーだと知る。レーサーって瞬足なんだね。
ネスも何のキャラか知らなくて、後に元ネタの『MOTHER』を知るという、いわゆるポロロッカ現象。


永田 僕はマリオを使ってるから、「任天堂は俺が支えてんだよ!」とか言いながらドンキー蹴っ飛ばしたりして。そしたらそこに「いまや俺の時代だっつーの!」って言いながらピカチュウが突っ込んでくる

ああ、本当にピカチュウの時代が来てしまった。肩で風を切ってプププランドを歩いている。
いや、まだカービィが健在か?最近はマリオが調子付いて鼻を高くしている。あのデカい鼻を。
鼻がデカいのはヨッシーか。喰らい判定が無駄にデカくてプリンスさんが嘆いていた。


これから、ネスの時代は来るんですかねえ。
2000年の前半はネス一強説が謳われていた。いまや氷河期時代。パッとしない中堅キャラである。

大体ネスはね、ジャンプの仕様が残念すぎるんだよ!
中央台にいくまで時間かかり過ぎて話にならないっす。

二段ジャンプする時にヒュンッと下がるから、コンボから逃げられない上にジャンプが消えるんだよ!
足短いし。八頭身になれとは言わないから、テキトーな投げに吸われない程度の判定をくれ。

あとやっぱりね、復帰が遅すぎて不憫すぎる!
なんだよ体当たりの始動に74フレームって!。ピカチュウは1フレームだぞ、オイ。



そもそも、ネスの復帰はご主人ありきなんですよ。
復帰が上手いネス使い、例えばネスボさんや南国さんやTokko
がいてはじめてお前はステージに生還できるんだ!



実際はネスの復帰を頑張っても、十回中一回しか帰れない所を、十回中三回は帰れるようにしかならない気がしますが。でもやって損はない。

参考書籍



それにしても、登場キャラクターが豪華だよなあスマブラって。今更だけど。
キャラクターを決める企画会議はなかったそうです。
キャラは桜井氏が決めて、それをもとに岩田氏が人脈をフルに使って実現したとのこと。

岩田 だからこのゲームはね、絶対ウチでしか作れない。保証します。
どこかがふつうに作ったら、『ポケモン』とか入りませんから。

やっぱり凄いゲームだ。

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